ゴルフ・テニス用品などにおいて国内トップレベルのシェアを誇るブリヂストンスポーツ。スポーツ普及のため、著名なスポーツ選手との共同イベントやスクール運営も展開し、従業員は600名に及ぶ。
同社の人事・総務部の板倉氏は、主に保険業務や社員研修などを担当している。年に7~8回企画・運営する新卒研修、階層別研修などでは、自ら講師として立つこともある。
部署や年代を問わず様々な社員と関わる板倉氏。まれに、ストレスなどによる疲労で休職・退職者が出ている状況が気になっていたという。このような社員を事前に発見できないかと『メンタルヘルスチェックアンケート』の実施を検討しはじめた。
「当時は社内システムにアンケート機能はありませんでした。アンケートの回答は身体に関する機微なデータなので、外部委託しない方法での運用を望んでいました。また、チェックするだけの事務的なアンケートではなく、社員の声を聞くための自由記述欄があるアンケートにしたいと思ってました」と導入前のことを語ってくれた。
要望のとおり、スパイラルはデータの自社内管理が可能で、質問項目も自由に設定できるため、迷うことなく導入に至ったという。
メンタルヘルスチェックアンケートは厚生労働省の公表する「労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト」をもとに作成している。頻度は3ヵ月に1回、Webフォームより回答を集める。選択項目と自由記述欄からなる30問程度のアンケートだが約60%の社員がその日のうちに回答するという。回答率が高いのも、メールからフォームへリンクしてすぐに回答できる手軽さと、回答の秘密が守られるという信頼関係が構築できているからだろう。
回答を閲覧できるのは社内で板倉氏のみであるが、フォローが必要な社員にはすぐに対応できる仕組みが設定されている。回答結果を0~7の疲労レベルに分け、レベルが高いと板倉氏へアラートのメールが送信されるのである。 疲労レベルの割合について尋ねると、「ほとんどの社員がレベル0か1ですが、一度、レベル7の社員がいました」との答えが返ってきた。「その時はすぐに本人と面談し、疲労の原因についてヒアリングを行いました」とのこと。
この件で、問題を抱える社員のシグナルを受け止める仕組みと早期対応の必要性をあらためて実感したようだ。
メンタルヘルスチェックアンケートを継続するうえで「徐々に疲労レベルが上がる社員には注意を払い、様子を見るようにしている」とのこと。そして、「対応を考えている間に事態を深刻にしたくはないので、産業医・保健師と協力して回答データを分析し、有効活用していきたいですね。」と語る板倉氏からは、社員一人ひとりを思いやる気持ちを強く感じた。
















