VPN (読み:ブイピーエヌ)
- 英語名
- Virtual Private Network
VPNとは、公衆回線をあたかも専用回線であるかのように利用できるサービスである。企業
内ネットワークの拠点間接続などに使われ、専用線を導入するよりコストを抑えられる。
2000年初頭まで主流だった専用線に比べ、インターネット回線などの公衆ネットワークは 安価である反面セキュリティが弱い。そこで、インターネット回線等の公衆ネットワーク を利用しながらセキュリティを確保したサービスとしてVPNが登場した。
VPNは暗号化通信によりインターネット上の2つの地点を接続し、そのセッション上で仮想 的なネットワークを構成することにより離れた場所にあるコンピュータ同士やネットワー ク同士を安全に接続することができる。
ただし、不特定多数のユーザーが利用するインターネット回線を使うので、 自分のネットワークと他のネットワークを区別し、自分のネットワークを他者が閲覧、改ざんできないような技術を使用している。これにより、専用線ほどの厳密な品質を求めな ければ、専用線よりもはるかに安価かつ簡単に通信が可能になった。
VPNには二種類あり、インターネットVPNは、データの転送に一般的なインターネット回線 を利用する。出口と入口とで暗号化/復号化を行うことで、安全性を確保している。もう 一つのIP-VPNは、通信事業者が管理する専用のサービス網でデータを転送する。