「ラセンエンジン」開発の背景と狙い

　スマートフォンの爆発的な普及に伴い、スマートフォンをはじめとするモバイル向け大量高速配信への要望が増えてきたことを受け、モバイル向けメール配信エンジン「ラセンエンジン」を独自開発いたしました。このたびの配信性能の向上により、「タイムセール情報を会員に迅速に送りたい」「会員間のメルマガ受信時間差をなくしたい」等のニーズに的確に応えていくことが可能となります。

「ラセンエンジン」の主な特長

（１）メール配信サーバー１台あたり時速60万通の高速配信性能

　メール配信をインメモリで処理することでディスク書き込みによる性能低下を最小化し、メール配信サーバー１台ごとに60万通/hの高速配信性能を実現いたしました。「ラセンエンジン」を「スパイラル®」に導入し、まずは最大120万通/hの配信性能をご提供いたします。
　今後も、更に配信性能を拡張してまいります。

（２）ドメイン単位のチューニングにより、配送遅延を極小化し、確実に届ける

　プロバイダごとの受信側環境を考慮し、メールアドレスのドメイン単位で、メールを配信するタイミングや、単位接続あたりの配送数の制御、配信エラー検知時の接続抑制等、培ったノウハウを活かし緻密にチューニングいたしました。その結果、受信側環境への負荷が軽減され、過負荷による受信ブロック等による配信遅延を引き起こすことなくスムーズにメールが送信される上、送り届けるべき正当なメールが迷惑メール判定されることなく、安心・確実なモバイル向け配信を実現いたしました。

（３）迷惑メールフィルタによるエラー判別機能（※）を搭載

　迷惑メールの増加に伴い、携帯キャリアやISPは送信ドメイン認証やホワイトリスト、ブラックリストによる迷惑メール対策機能を提供しています。「ラセンエンジン」は、業界に先駆けて、受信側の迷惑メール対策機能によるフィルタ状況をエラー情報から解析、判別する機能を搭載いたしました。
　エラー判別結果は、「スパイラル®」のDBにエラーコードとして自動反映されるため、受信側の迷惑メール対策機能に起因する「メールマガジンに登録はしたが、メールボックスに届かない」状況を送信者側が把握することができ、受信者からお問い合わせを受けた際には、エラーコードからフィルタ状況を把握し、メールの受信設定を変更していただくよう案内することが容易となります。
　パイプドビッツでは、今後も、受信者に届けるべきメールをお届けできるよう機能改善に努めてまいります。

※携帯キャリアは、セキュリティの観点から、迷惑メールフィルタの技術仕様を公開しておりません。迷惑メールフィルタによるエラー判別機能は、パイプドビッツ独自メソッドによる新技術であり、すべての迷惑メールフィルタ判別をお約束するものではありません。

※１「スパイラル®」とは

　「スパイラル®」は、2012年2月末現在、官公庁、金融、サービス、教育機関など、幅広い業種・業態の3,067のお客様にご利用いただいている国内最大規模の情報資産プラットフォームです。販売促進やCRMにおける顧客情報から、給与明細のような従業員情報まで、皆様からお預かりする様々な重要情報資産を安全なプラットフォームで管理しています。また、「スパイラル®」は、お客様ごとにCO2排出量をお知らせする唯一のASP・PaaS(クラウド)サービスです。今後も、CO2排出量の可視化等の取り組みを通して地球環境保全に貢献してまいります。