―「駅弁ポータルサイト」を立ち上げようと考えたのはなぜですか?
弊社の主幹事業のひとつに駅弁大会の開催があり、全国さまざまな駅弁メーカー様と取引をしています。かつては鉄道旅行に駅弁といえば、なくてはらならないものでしたが、以前よりも鉄道網が発達したことで、駅弁を楽しむという文化が廃れてしまいました。百貨店の駅弁フェアなどでもお客さんの高齢化が顕著で、駅弁メーカーと百貨店をつなぐ私たちの立場から、業界を盛り上げるようなことができないかと考えておりました。
そこで私たちが構想したのが、全国の駅弁の魅力やメーカーの想いを発信することができ、百貨店で行われる駅弁催事の集客促進もできる「駅弁ポータルサイト」でした。
―ポータルサイトの立ち上げの際に、課題となったのはどのような部分だったのでしょうか?
「駅弁ポータルサイト」を立ち上げる中で、全国の駅弁の中から一番を決める「駅弁総選挙」というイベントを百貨店と合同で行うことを構想しました。私たちはWebに関して未知の領域が多いため、まずこのようなことが実現可能なのかということが課題でした。そして、ポータルサイトを通して生産者の想いや催事の情報を発信するためには、どのようなシステムが必要なのかという点。さらに、仮に実現できたとして、顧客管理に厳しい百貨店様の要望を満たせるシステムを組むことができるのかという点も大きな課題となっていました。
―クラウドサービスでシステムを構築された経緯をお聞かせいただけますか?
ユーザーも参加するランキングや総選挙などのシステムの構築経験が豊富で、セキュリティに関して官公庁や金融機関を含むさまざまなお客様との実績があるパイプドビッツに相談をしたことで、クラウドサービスでのシステム構築の検討に入りました。
総選挙システムの構築、複雑な顧客管理、かつ百貨店様の厳しいセキュリティ基準をクリアできるのは、スパイラル®のクラウドサービス以外にありませんでした。
また、百貨店様とのお付き合いは私たちが依頼する以前からあったようで「百貨店様側がパイプドビッツのセキュリティに高い信頼を置いていた」というのも非常に大きかったですね。
さらに、消費者からアンケートを採り、メーカー様の商品企画に活かしていただきたいという想いもありました。会員様に向けたメール配信システムなど、さまざまなアプリケーションを組み合わせることができるのも、スパイラル®を採用した要因のひとつです。