導入事例

CUSTOMERS

オープンソースCMS「Drupal」とSPIRAL®で、
高セキュリティな会員管理と、
高機能なコンテンツ管理を同時に実現!

株式会社サイバーウィル

業務内容
ECサイト構築、Webサイト制作、システムコンサルティング
使用サービス
SPIRAL® ver.1
URL
http://www.cyber-will.co.jp
代表者
代表取締役 山崎 豊
本社
大阪府大阪市西区西本町1-5-3 扶桑ビル 3階

インタビュー

INTERVIEW

株式会社サイバーウィルは、さまざまな業種業態に対応したECサイトの構築や、CMS(Content Management System)を活用したWebサイト制作のほか、システムコンサルティングなどを行うWeb開発・制作会社です。同社ではこのほど、SPIRAL® とオープンソースCMSの「Drupal(ドルーパル)」を連携するプラグインを開発し、高機能・高セキュリティのWebサイト制作サービスの提供を開始しました。SPIRAL® のパートナープログラムである「SDP」(※1)会員企業でもある同社がSPIRAL® ×Drupalのプラグインを開発した狙いや機能、活用方法などについて、同社取締役・光弘力崇氏とWEBビジネスソリューション事業部チーフディベロッパーの松田光貴氏に伺いました。

※1「SDP(SPIRAL® Developers Program)」とは、Webアプリケーション構築プラットフォーム「SPIRAL®」を利用して、Web制作、開発会社が快適にアプリケーションを構築し、クライアントに提供できるようにするためのプログラムです。
紹介ページ:https://www.pi-pe.co.jp/partner/

取締役 光弘力崇 氏(右)、WEBビジネスソリューション事業部チーフディベロッパー 松田光貴 氏(左)

個人情報をSPIRAL® に集約させ、セキュリティが万全なCSMサービスを構築

まず、貴社の業務内容についてお聞かせください。

当社は、Webサイトの制作に特化した会社として2006年に創業し、現在ではオープンソースのEC向けCMSである「EC-CUBE」を用いたECサイトの構築や、同じくオープンソースCMSの「Drupal」などを用いたWebサイトの制作が主な事業です。カスタマイズ性の高いオープンソースを使うことで、お客さま独自のサービスや機能、デザインを低コスト、短納期でご提供しています。
最近、スマートフォンアプリに関する社内プロジェクトを立ち上げるなど、お客さまにより一層喜んでいただけるようなサービスの研究・開発に努めています。

今回のプラグインを開発しようと思ったきっかけは何ですか?

昨今、インターネット上では数多くの企業が個人情報を保持した会員サイトやECサイトなどを提供しています。個人情報を保持することで、企業側は会員ごとに最適なサービスを提供することができ、会員はそのサービスを得ることができます。その中で個人情報を取り扱う以上、情報を漏えいしないよう企業として最大限の対策を行う必要があります。
今回、SPIRAL® とDrupalを連携することによって、個人情報をSPIRAL® に集約させ、セキュリティ的に万全な体制を構築しようと考えました。

SPIRAL® による高セキュリティな会員管理と、
Drupalの高機能なコンテンツ管理という強みを融合

オープンソースCMSとして広く使われている「WordPress(ワードプレス)」ではなく、Drupalを選んだ理由は何ですか?

確かに、国内ではWordPressが最も普及しており、海外でも同様にNo.1のCMSです。Drupalは、国内ではまだまだ知られていないCMSですが、海外では政府機関や大学、大手企業などでも導入されている大変メジャーなCMSなのです。
当社でも、お客さまのご要件によってWordPressでのご提案を行っています。しかし、会員サイトを作りたいとのご要望があった場合は、WordPressでは機能面やセキュリティ面で荷が重い部分もあるので、Drupalをベースにカスタマイズし、お客さまの要件を実現してご提供しています。

今回、Drupalとの連携にSPIRAL® を選んだ理由は何ですか?

SPIRAL® が、セキュリティの非常に高いサービスであること、会員管理として多機能であること、そして、パートナー企業として協力体制をしっかりと築くことができると感じたからです。
Drupalもまた、コンテンツ管理はもちろんのこと、権限設定など、エンタープライズ用途として利用できるほどの機能を持っています。
SPIRAL® による強固なセキュリティの会員管理、Drupalのコンテンツ管理というお互いの強みをしっかりと提供することで、さまざまな企業様から喜んでいただけたらと思い開発を行いました。
協力体制では、パイプドビッツさんの営業の方には親切丁寧にサービスの説明をしていただき、また、ビジネス化についての話に熱心に耳を傾けていただきました。大変感謝しています。

Drupalプラグインを利用した会員サイトの構成イメージ

Drupalの豊富な拡張モジュールと連携でき、
Webサイトの成長に合わせた拡張にも柔軟に対応

プラグインの特長やポイントを教えてください。

データの管理や編集などの基本的な機能は、パイプドビッツさんのWordPress用プラグイン「WP Member Login by SPIRAL®」(※2)と同じです。DrupalのAPIに完全準拠して作成したので、強力なコンテンツ管理機能や権限設定機能と組み合わせることができます。
また、Drupalの特徴である豊富な拡張モジュールと組み合わせることで、SPIRAL® と連動したサイトを思い通りに構築することも可能です。
SPIRAL® 側の仕様はWordPress用のものと同じですので、SPIRAL® の会員情報を保ったままWordPressからDrupalへサイトを移行できますし、WordPressとDrupalのサイトを同時に運用することも簡単です。

このプラグインによってどんな効果や活用方法が期待できますか?

セキュリティが強固な会員管理と高機能のコンテンツ管理機能を持っているので、例えば会員サイトやコミュニティサイトなどでご活用いただけるのではと思っています。SPIRAL® はノンプログラムでWebアプリケーションを開発することも可能で、Drupalもカスタマイズ性やデザイン自由度の高いオープンソースアプリケーションなので、Webサイトの成長に合わせた拡張も可能となります。

※2「WP Member Login by SPIRAL®」とは、WordPressで作られたWebサイトとSPIRAL® の「会員管理アプリ for WP」を連携するためのWordPressプラグインです。会員情報をSPIRAL® で安全に管理し、会員認証やメール配信を組み込んだ会員サイトをノンプログラミングで作ることができます。

「WP Member Login by SPIRAL®」の完全移植がコンセプト。
今後は、SPIRAL® の機能をフル活用するモジュールの制作を

開発過程でご苦労された点や、注意した点、こだわった点などはありますか?

最初、SPIRAL® のことをまったく知らない状態で「WP Member Login by SPIRAL®」を解析し始めたのですが、案の定チンプンカンプンでした(笑)。パイプドビッツの営業の方に、SPIRAL® の“いろは”を教えていただいて全体像を掴めた後は、特に引っかかることなく制作を進めることができました。また、「WP Member Login by SPIRAL®」はコードが読みやすく、動作を理解するチュートリアルとしても役立ちましたね。
このほか、WordPressの動作環境をなるべく再現することや、サードパーティのモジュールと干渉しないように気をつけて開発しました。

現時点での問題点や改善点などはありますか?

SPIRAL® とDrupalを行き来する部分や、エラーの処理などをもう少し改善する必要があると感じています。今回は、『「WP Member Login by SPIRAL®」をDrupalに完全移植する』というコンセプトでモジュールを開発しましたが、SPIRAL® の仕様を見ていると、その機能のわずかな部分しか活用できていないことが分かります。
Drupalは非常に柔軟かつ拡張性の高いシステムなので、今後はSPIRAL® の機能をフル活用するようなモジュールを作っていきたいですね。

小規模から大規模のサイトで最適な利用環境を提供。
プラグインの利用拡大で、Drupalの認知度向上に期待

今後、どのようなお客さまに、どのように使って欲しいですか?

新しく会員サイトなどの個人情報を扱うサイトの立ち上げやリニューアルをお考えの企業、セキュリティ向上をお考えの企業に、ぜひともご検討いただきたいと思います。Drupalは数あるCMSの中でも企業向け、制作会社向けにも素晴らしいCMSです。拡張性も優れているため、小規模から大規模のサイトでも最適にご利用いただけます。
今回のプラグインをきっかけに認知度を拡大し、皆さまにもDrupalを使っていただけたら幸いです。そのための活動を今後も積極的に進めたいと思います。

今回、SDPパートナー企業として開発されて、よかった点はどんなところですか? 逆に、ご要望やご意見はありますか?

設定方法や操作方法など親切丁寧に説明していただけました。何よりも助かったのは、プラグイン開発時に技術的な問い合わせをしてから当日、遅くても翌日中には回答をいただけたことです。今後も有効活用させていただきます。
まだまだSPIRAL® とDrupalの連携には拡張の余地が残っています。お客さまにさらによいサービスを提供できるよう、引き続き連携をお願いします。

承知しました。こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

(2014年09月03日掲載)

日本大学 学務部教育推進課国際交流室

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