
―「SPIRAL ナレッジサイト」はどのように構築されたのでしょうか。
スパイラル® バージョン2と、オープンソースのCMSであるWordPressを組み合わせて構築しています。「SPIRAL ナレッジサイト」ではコンテンツの拡充が重要になってきますので、CMSとの連携は必須でした。
CMSにWordPressを採用した理由は、豊富なプラグインによる拡張性とコンテンツ更新の容易さです。ユーザー側からも開発情報・ナレッジ記事の登録、公開ができる仕組みを目指したため、コンテンツに関する機能はWordPressで構築し、会員情報の格納やログイン認証といった会員管理についてはスパイラル® バージョン2が担うという役割分担になっています。
―スパイラル®を使わずにナレッジサイトを構築する場合との違いを教えてください。
1からスクラッチで構築する場合や、会員管理機能を持たないCMSを使う場合、会員情報を管理する基幹系システムから作り込まなければならないため、その機能だけでも2ヶ月近く掛かると思います。開発コストもだいぶ違ってきますね。また、セキュリティ面の設計工数も余計に掛かるでしょう。 会員管理機能を含む安価なCMSパッケージも存在しますが、パッケージゆえにその仕様によって自由度が制限されたり、必要に応じてカスタマイズや追加開発が必要になったりする場合があります。
スパイラル® バージョン2とWordPressの組み合わせは、基幹系システムやセキュリティといった開発ハードルがとても高い機能の開発をスパイラル®に任せることができるので、開発工数や手間、コストを大きく削減することができます。
―開発を担当した協力会社の株式会社エイトさまからの感想をお聞かせください。
株式会社エイト代表 松橋明彦さまから頂いたコメントをご紹介します。
「スパイラル® バージョン2の第一印象は、『安心』でした。一般的なシステム開発では、セキュリティ面やデータの入出力、更新といった機能をフルスクラッチで開発する必要があり、手間も時間も掛かります。しかし今回はツール側でセキュリティ周りの機能が担保されていたため、安心して開発に取り組むことができました。
その中でも、特にメール配信機能が充実していたことが印象的でした。この機能のおかげで、WordPress側でメール送信のプログラムを組む必要が一切なかったのです。WordPressとスパイラル® バージョン2をAPIで連携することで、ユーザーがフォーム画面で情報を入力すると、確認メールがユーザーに送信されるといった仕組みを構築することができています。
もしこのメール配信機能をWordPressだけで実装しようとすると、メールアドレスという個人情報を保管する仕組みやメールサーバ設定も必要なため、およそ1、2か月分の開発時間が掛かります」
