―導入に際し、工夫された点、こだわった点などがあれば教えてください。
LINEのビジネス向けプラン「LINE@」プロプランを契約しました。APIを活用してスパイラル®のデータベースと連携したことで、既に登録された学生のプロフィールを後からでも変更できるようにしています。
―スパイラル®を導入して、思い通りの効果がありましたか?
事務局側が学生に対して「確認の電話をかける負荷が減ったこと」が目に見える一番の効果ですので、思い通りの効果が上がっています。また、システムがスタートしたばかりなのでなんともいえませんが、目に見えない効果もあると思います。
たとえば、緊急時の安否確認。現地での災害やテロ事件のような緊急事態時には、LINEを用いて安否確認を行うことを考えています。LINEはWi-Fi環境があれば利用できます。留学先の大学や語学学校、ホームステイ先、学生寮の多くはWi-Fi環境が整っていますし、学生は普段から日本にいる友人や親族とはLINEで連絡を取っているようなので、連絡がつきやすいと考えています。
―今後、この取り組みをどのように発展させていこうとお考えですか?
スパイラル®のデータベースと連携して属性配信ができるようになったので、Excelで管理しているデータをデータベースに一括アップロードすることで、よりきめ細やかな属性配信を実施してみたいですね。
それとは別に、LINEによる情報共有も進めていきたいと考えています。これまでは大学のウェブサイトや掲示板を利用して情報の周知を行っていましたが、今の学生は自ら情報を拾いにいくというよりは、流れてきた情報が自分に関係あるかを確認するという感覚が強いと思います。そこで、LINEを利用して、興味のある分野に関する情報を発信することで、学生自身にとって大切な情報を確実に提供することができるのではないかと期待しています。
―本日は、ありがとうございました。