―厳しいセキュリティチェック審査をどのようにクリアしたのですか。
数か月に及ぶ厳しいセキュリティチェック審査を実施することになりましたが、東京海上グループにおける厳しい審査基準に照らしたチェック項目に一つ一つ回答していただいたことにより、スパイラル®の安全性が確認され、講座のWeb受付を開始できるようになりました。
―導入の時点で、スパイラル®をどのように感じておられましたか。
私は、以前、大手情報通信系企業の人事部門で勤務していたという背景もあり、1990年代に起きたパラダイムシフトを思い出しました。当時「ネオダマ」という言葉がありました。ネットワーク化、オープン化、ダウンサイジング化、マルチメディア化という大きな変革の流れを象徴する言葉です。プログラミング言語が分からない人間でも、スパイラル®を使えば自社に必要なシステムを組める。この20数年の間に、ここまで進化したのかと、驚きとともに感動さえ覚えました。
実際にパイプドビッツ社のご担当者にアドバイスいただきながら操作すると「あぁ、こんなことまでできるんだ」と驚きの連続でした。そうした意味で、スパイラル®は時代の最先端をいく、無限の可能性を秘めたインフラとしての存在価値があるなと思います。
―スパイラル®導入の流れをお聞かせください。
地方自治体の公募・入札があり、一年間の講座スケジュールが固まり始める2021年4月中旬頃に、ちょうどスパイラル®の社内セキュリティ審査が完了したとの連絡がありました。ほぼ同時期に地方自治体の案件実施が決まりました。
非常にタイトなスケジュールでしたが、ご担当者のキメ細かいご支援にも支えられ、何とかセミナー受付システムを完成することができました。例えば、スパイラル®の基本仕様では、参加者単位の管理となりますが、ある地方自治体の案件では、参加企業数の目標を定めてあったため、参加者単位ではなく会社単位での管理ができるよう、データベースの構成を工夫したりしました。
具体的な講座の内容としては、BCPの普及啓発セミナーや自然災害や新型感染症を対象とするBCP策定セミナーなどを実施しています。1回の講座に20〜50社、累計で1年間に300〜400社に参加いただいた計算です。
―今回のシステムを構築する上で工夫したポイントはありますか。
参加申し込みの際には、連絡漏れがないようにメールアドレスを二つ(メインとサブ)記載していただくことにしておりましたが、お申込み後に自動で送信されるサンクスメールも、メインとサブの両方に自動送信されるように工夫しました。
また、地方自治体からの要望でどの業界の企業が、どのくらい参加していたかをすぐに分析できるよう、企業ごとに業種コードを振り分けたことも工夫の1つです。