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Webフォーム作成

Webフォームの作成方法とおすすめツールを紹介

掲載日:2019年1月18日更新日:2024年2月21日

Webサイトを立ち上げるなら、フォームの作成についても考えなければなりません。フォームを作成するには、どんな方法があるのでしょうか。簡単にフォームが作れる方法や、フォームを作るためのサービスを紹介します。

フォームの基礎知識

フォームの基礎知識

メールフォームや問い合わせフォームなど、フォームという言葉は、インターネット上で1度は聞いたことがあるでしょう。作成する側に回るのであれば、フォームというものをきちんと知らなければなりません。

フォームの概要や種類、フォームを作る上で重要なポイントについて紹介します。

フォームとはどんなもの?

フォーム(form)は、英語で『形』『書式』などの意味を持つ言葉です。Web関連の用語として使用する場合は『ユーザー入力欄』という意味で利用されます

ユーザーから意見を聞いたり、サービスの申請を受け付けたりといった、ユーザーとの窓口として使用されるのが一般的です。

フォームの種類

フォームの種類はさまざまで、Webページで利用される用途の分だけ種類があると言っても過言ではないでしょう。

アンケートの回答、セミナーやイベントへ申し込みや、サービスを利用するための登録とログイン、企業の中には、求人受付用にフォームを置いているところもあります。

訪問者の意見の反映や個人情報の入力など、フォームには様々な情報が入力されるのです。

最適化が重要

フォームを作成する際に重要なことは、いかにフォームがその用途とユーザーに最適化されているか、ということです。フォームのデザインがスリムであることは、ユーザビリティの向上にもつながります。

例えば、商品の感想に関するアンケートフォームで、質問項目が20もあり、それが全部記述式の回答だったらどうでしょうか?おそらく、回答するユーザーは激減するでしょう。

ユーザーがいかに使いやすいかを意識したフォームの最適化こそが、フォーム作成においてとても重要です。

アンケートであれば、質問文は読みやすいようできるだけすっきりとさせ、質問項目も最低限にします。選択式やチェック式の回答形式を増やしてユーザー側の手間をなるべく削減していきましょう。

メールアドレスやパスワード欄は、半角英数字しか入力できないようにすれば、さらに使いやすさが向上します。

フォーム作成サービス利用のメリット

フォーム作成サービス利用のメリット

フォーム作成のデザインや、Webサイトへのフォームの設置をすべてサイトの制作側でやる必要はありません。

フォームのテンプレートや、フォーム作成を補助してくれるフォーム作成サービスを提供している事業者が、近年増えているからです。作成サービス利用すれば、Webサイトのフォーム設置がとても楽になるでしょう。

フォーム作成サービスの利用は、サイト制作者にどのようなメリットがあるのかをご紹介します。

簡単に作成できて効率アップ

Webサイトの多くは、HTMLというプログラミング言語によって作成されています。そのため、Webサイトにフォームを設置するのであれば、制作者側もHTMLをある程度理解が必要でした。

しかし、フォーム作成サービスを利用すれば、プログラミング言語を知らなくても簡単にフォームを作成できます。プログラムを習得する必要も、エディタなどの作成ツールも必要ありません。

このようなフォームに特化した機能を利用することで、サイト運営が効率化し、人件費や運営費を減少させる効果が期待できます。

他サービスとの連携

フォーム作成サービスは、他サービスと連携することで、さらにフォームを便利に活用できる場合があります。

例えば、Googleで提供しているフォーム作成サービスは、フォームのデータをスプレッドシートにデータの保管・編集を自動で行うといった機能を付属させることが可能です。

このように、他のサービスと提携している場合、さらに別のサービスの恩恵を受けられるケースがあります。

フォーム作成サービスで効率アップ。その他のツールや作成方法も紹介

フォーム作成サービスでのフォーム作成

フォーム作成サービスでのフォーム作成

それでは、フォーム作成サービスを利用した場合、どのようなフォームを作れるのかを具体的に紹介していきましょう。

様々なフォームが簡単に作れる

上記で紹介した、アンケートフォームやセミナー、イベントへの申し込みフォームが、プログラミングの知識なしでも簡単に作成できるのは、フォーム作成サービスを使う大きなメリットと言えるでしょう。

サービスによっては、フォームで投稿されたアンケートや意見を自動でまとめたり、フォーム利用者に対して、自動でメールを送信するといった機能を実装することも可能です。

このように、単にフォームの設置だけではなく、設置したフォームに入力された内容の編集などや自動集計機能なども、簡単に作成できるサービスが多くあります。

主なフォーム作成例

フォーム作成の方法について具体例を紹介します。

サービスの例としては、利用できる機能が画面左側に一覧で並んでいて、右側に空欄があり、左側から利用したい機能を空欄にドラッグ&ドロップするだけで機能が追加できる、というものがあります。

後ほど詳しく紹介しますが、代表的なフォーム作成サービスとしてGoogleフォームは、多機能な上に、カラーリングをフォームで使用した画像などに合わせて自動で選んでくれる、という機能もついています。

機能の豊富さだけではなく、作成の手間を省く改良が重ねられているので、フォーム機能は今後もよりサービスが便利になるでしょう。

フォーム作成ツールの選び方

数あるフォーム作成ツールの中から、どのようにして理想のツールを選べば良いのか、その方法について解説します。

ポイントは作成しているフォームの用途を具体的に考えることです。例えば、アンケートフォームを作るのであれば、欲しいのは多様な回答形式や、質問欄に画像や動画を貼り付けられる機能です。

サービスによってそれぞれの特徴や特色があるので、まずはどんなフォームを作り、どんなサービスが欲しいのか絞っていきましょう。そして、そのフォームを作るに当たって欲しい機能が備わっているサービスを探してください。

アンケートフォーム作成サービスとは。作成手順や選び方のまとめ

おすすめのWebフォーム作成サービス

おすすめのWebフォーム作成サービス

ここからは、具体的なサービスを提供している事業者と、提供されている具体的なフォーム作成のサービスについて解説します。

Googleフォームでのフォーム作成

まずは、Googleです。WebサービスにおいてGoogleはさまざまなサービスを展開しています。フォーム作成においてはどのような機能や特色があるのでしょうか?

Googleフォームのメリットや機能

Googleフォームは、初心者でも手軽にフォームが作成でき、かつ多機能です。

特筆すべきは、まず回答形式の豊富さです。選択式の中でも複数の選択肢の中から複数の回答をチェックする『チェックボックス式』や、1つだけを選ぶ『ラジオボタン式』、段階評価を付ける『均等目盛り式』など、とにかく種類が豊富にあります。

プログラムの知識が不要でここまでフォームをカスタマイズできるサービスを提供しているところは滅多にありません。

さらに、基本無料ということもあって、フォーム作成でGoogleを利用する企業はかなり多い傾向にあります。

Googleフォームの使い方とフォーム作成方法

Googleフォームを作成するには、まずはGoogleドライブのサービスに登録する必要があります。Googleドライブは無料で使えるオンラインストレージで、写真や画像、ドキュメントを保存でき、他のGoogleのサービスとも連携できるサービスです。

Googleドライブを開いたら、左上に『新規』ボタンがあるのでクリックしてください。フォーム作成タブがあるので、クリックすればフォームが作れます。

後は、フォームに名前をつけて説明文を書き、質問文や回答形式を埋めていきましょう。最後に送信ボタンをクリックすれば、作成したフォームをメールで送信したり、SNSにアップロードしたりできます。
※複数の方法や手順でフォームの作成が可能ですが、ここではその一例をご紹介しています。

Googleフォームで応用したフォームの作成例

Googleフォームは、実はスプレッドシートからも作成可能です。

スプレッドシートから作成したフォームに記入された内容が、シートに自動で転送されるようになります。シートを利用して、回答をセグメント別に分けるといった編集作業も行えるのです。

さらに、Googleはクラウドサービスであり、データはGoogleのサーバーで保管されます。なので、許可があればどの端末からでもアクセス可能です。

スプレッドシートは、複数人で同時編集できるため、フォームによって集まったデータを集計・編集しながら打ち合わせを行うといった効率的な作業も可能になります。

Googleフォームにはどんな機能がある?メリットや使い方

Excelでのフォーム作成

Excelでのフォーム作成

エクセルはデータを管理・編集するためのソフトです。エクセルで利用されるフォームは、これまで紹介したようなWebサイトで利用されるものとは根本的に違います。

どう違うのかを、実際に見ていきましょう。

エクセルのフォーム機能とツールバーへの表示

エクセルのフォーム機能は、端的に言えばエクセルのリストにある1行分のデータをカード形式で見やすく表示した機能です。

エクセルのデータでは、1つ1つの項目が多岐に渡る可能性があります。商品であれば商品名・カテゴリ・価格・販売期限・仕入れ先など、1画面内に収まらないことも少なくありません。

そんなときにエクセルのフォーム機能を利用すると、データを一括で見られるため、比較も簡単になりますし、フォーム上のデータを修正すれば、それがデータ上で反映されるようになります。

ただ、エクセルのフォーム機能は2007以降のバージョンでは、先にツールバーに追加しなければなりません。追加方法はバージョンによって違いますので、ヘルプ項目を参照しましょう。

エクセルのフォーム作成方法

フォームを表示するには、ツールバーにフォームを追加した後に、追加したフォームタグ内にある新規をクリックします。すると、シートの1番上のリストがフォームに表示されるでしょう。

数値の修正はここから行えますが、数式の修正は行えません。次のリストを見たい場合は『次を検索』ボタンをクリックし、前に戻る場合は『前を検索』をクリックするだけです。

項目を追加するには、フォーム内の追加ボタンをクリックし名前を付ければ、リストの最後の行に新規項目が追加されます。

エクセルのフォーム作成例

エクセルのフォームを、より便利にカスタマイズする方法が2つあります。

1つは「フォームコントロール」という機能を利用する方法です。これはエクセルの中に元からある機能で、ボタンの追加やチェックボックス、スクロールバーの機能をシートの上に直接設置することが可能になります。

もう1つは「VBA」というプログラミング言語を利用したカスタマイズ方法です。フォーム自体のデザインの変更や、メール機能との連動、マクロなどさまざまなことができるようになりますが、プログラミングの知識が求められます。

エクセルの入力が簡単になるフォーム機能とは?ツールバー表示方法など解説

アクセスでのフォーム作成

アクセスでのフォーム作成

続いて、アクセスでのフォーム作成について見てきましょう。

アクセスは、エクセルと同じデータベースを管理するソフトウェアで、フォームの方向性もエクセルと同じデータの編集や抽出が主な役割です。ただし、エクセルよりもデータベースとしての機能が多いので、その点について触れていきます。

アクセスの構成や機能

アクセスは、データ管理において優れた性能を発揮するソフトウェアです。エクセルと比較されることが多いですが、より膨大なデータ、複雑なデータ管理に適しています。

その理由は、アクセスはそれぞれが役割を持つ4つの機能によって構成されているからです。

  • テーブル:データの蓄積・保存する役割を担う
  • フォーム:テーブルにデータ変更・削除などを出入力する
  • クエリ :テーブルに保存しているデータの抽出などといった操作
  • レポート:テーブルから抽出した集計結果などのデータの印刷画面の作成

これらの機能をアクセスでは「オブジェクト」と呼びます。この4つの独立した役割を持つオブジェクトが機能することで、アクセスはデータ管理を行っています。

アクセスのメリット

アクセスを利用するメリットは、データ管理のしやすさと正確さです。4つのオブジェクトに役割が分かれていることで、エクセルのような小回りは利きませんが、その代わりに複雑な操作などで優れた性能を発揮します。

クエリは、表の作成や集計が簡単に行えますし、アクセスのフォームは種類が複数あって、用途ごとにフォームを作成可能です。レポートでは、何百枚ものデータを正確に、しかも同時に印刷出力を作成できます。

アクセスの中には、見積書や帳票のテンプレートが元々用意されているため、売上げ管理や帳票作成など定番の業務を、極めて簡単に行えるのも大きなメリットと言えるでしょう。

アクセスのフォーム作成方法

前述したように、アクセスでは複数のフォーム作成を可能にしますが、それぞれに作成方法が異なります。ここでは、よく使うものについて見ていきましょう。

空白フォームは、作成タブ内の『空白のフォーム』をクリックして作成します。フィールドリストの画面が表示されたら、テーブル横のプラスボタンをクリックしましょう。

フォームに新たなフィールドを追加するには、目的のフィールドをドラッグ&ドロップ操作を行うかダブルクリックします。その後は『コントロール』を利用して、データを追加してください。

アクセスのフォームについて知ろう。作成方法や作成例のまとめ

Access(アクセス)でフォーム作成する方法!基本やメリットも紹介

Webフォームのセキュリティリスクと対策方法

Webフォームのセキュリティリスクと対策方法

Webサイトのフォームは、オンライン上で個人情報がやりとりされます。場合によっては口座番号やクレジットカードの暗証番号などの大切なデータも取り扱うので、セキュリティ対策は極めて重要です。

考えられるリスクと、対策手段について見ていきましょう。

考えられるリスクとは

Webサイト上で考えられるリスクは、第三者によるデータの閲覧や、ウイルスなどを仕込まれてデータを盗まれることです。主だった方法は以下のようなものがあります。

脆弱性のあるサイトを中継して、有害プログラムを送り込むクロスサイトスクリプティング(XSS)や、ほかサイトに自動転送するプログラムを仕込み、転送先で操作をさせるCSRF(クロスサイトリクエストフォージェリ)、SQL文の断片を与えてデータベースを改善する方法や、Webブラウザを乗っ取るクリックジャンキングなどです。

このような方法に対しては必ず対策を練っておかなければなりません。

フォームのセキュリティについて考えよう。主なリスクや対策とは

SSL化について

SSL化(SSL暗号化通信)とは、Webサイトでやりとりをするデータを暗号化して、第三者が簡単に閲覧できないようにする方法です。SSLのほかにも、さまざまな暗号化の方法があります。

SSL化をしたWebサイトは、URLの先頭化が『http』から『https』になり、訪問者からもセキュリティ対策をしているサイトなのかを判別できるようになります。また、多くのウェブブラウザではアドレスバーが緑色に表示されます。ユーザーにも安全なサイトであることがアピールできるため、Webサイトや運営する企業の信用性にもつながります。

Webフォームの主なセキュリティ対策方法

フォーム作成サービスを利用するのであれば、セキュリティ対策をきちんと行っているサービスを選ぶことが重要です。どのような対策を導入しているかは利用前に確認しましょう。

また、運営側で対策を行っておくことも大切です。ファイアウォールやWAF、IPSなどの不審なプログラムを検知し遮断するためのセキュリティシステムを、自社サーバーにきちんと導入しておきましょう。

フォームで「保護されていません」と表示される!SSLや主な対策について

まとめ

フォーム作成サービスは、フォームの需要に伴う形で年々増加傾向にあります。中には、機能も豊富で、初心者でもお手軽に使えるサービスもあるようです。

豊富な種類のサービスの中から選ぶには、まず自身のサイトでどんなフォームが必要なのか、機能や役割を明確化しておきましょう。

様々な工程を自動化し、データ管理や分析まで行ってくれるフォームも多数あります。よりユーザーの使いやすいフォームを提供するためにも、フォーム作成の方法は工夫する必要がありそうです。

また、簡単に安全なフォーム作成をしたい方には、弊社のマルチデバイス対応のフォームが簡単操作で作成できる Webフォーム作成サービス「SPIRAL®」もおすすめです。問い合わせ・資料請求は無料ですので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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