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メール配信のサーバーはASP型?導入型?特徴や違いを解説

掲載日:2019年1月18日更新日:2024年2月21日

企業からのメルマガなど、メール配信を検討している場合、メール配信サービスを利用するか、それともサーバー管理から自社で行うべきか、悩んでいる企業は多いのではないでしょうか。この記事では、メールサーバーの仕組みをわかりやすく解説とともに、ASP型とサーバー導入型のメール配信システムの違いについて解説します。

メール配信システムとは?

メール配信システムとは?

メール配信システムとは、大量のメールを自動で配信してくれるシステムです。
メール配信システムを活用すれば、配信日時を指定して大量のメールを一斉に送信したり、ユーザー属性にあわせてメールを出し分けて送ったりすることができます。

マーケティング施策の一貫として、メルマガを送っている企業もあるかと思いますが、大量のメールを一つずつ送信していては時間がかかってしまいます。そのときにはメール配信システムの活用がおすすめです。

このメール配信システムには、大きく2種類にわけられます。1つはASP型、もう1つはサーバー導入型です。それぞれの特徴を見ていきましょう。

ASP(Application Service Provider)型

ASP型とは、あらかじめインターネット上に用意されているサーバーとシステムを利用する方法です。

ブラウザなどを通じて、ASP事業者が保有するサーバーにインストールされたアプリケーションを利用します。

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サーバー導入型

サーバー導入型とは、メールサーバーの導入からメール配信システムに至るまで、全て自社で導入する方法です。

自前でサーバーを導入して運用していくことから、「オンプレミス型」と呼ばれることもあります。

ASP型もサーバー導入型のどちらも、メールを大量にかつ高速で配信することができる機能があり、メルマガ管理などでは欠かせないシステムと言えるでしょう。

メール配信システムはどんな仕組み?メリットや注意点のまとめ

ASP型とサーバー導入型の比較

ASP型とサーバー導入型の比較

では、ASP型とサーバー導入型のメール配信システムを、それぞれの特徴を紹介しながら違いを見ていきましょう。

機能面での違い

ASP型は、オンライン環境に接続している端末さえあれば、どこからでもアクセスできるため、外出先でもメール返信や確認が行えます。

さらに、バージョンの更新も頻繁に行われ、常に最新のものになるような仕組みです。

一方、サーバー型はカスタマイズがしやすく、データをすべて自社管理しているという点から、自社のセキュリティレベルにあわせた対策ができます。

ASP型だと利用しているサービスが突然変更になってしまうリスクがありますが、サーバー導入型には外部環境の変化によるリスクは少ないです。

費用面での違い

費用面は、特に大きな差がある部分です。

ASP型は、全てサーバー提供側が用意するため、サーバーを自前で用意することはなく、初期費用も含めて数万円単位ではじめられます。

一方のサーバー導入型は、サーバーを用意するための導入費用や、ソフト利用のライセンス料で、初期費用がかなり高額です。

このような差から、ASP型を利用する企業が増えているようです。

サポート面での違い

ASP型のサポートは、専用の窓口を設けているケースも多いようです。
何か問題があっても自社で対応できないという点があるため、必ずサポート面については導入前に確認をしておきましょう。

サーバー導入型は、サーバーのメンテナンスや維持管理を自分たちで行わなければなりません。
セキュリティについてはより高度化することも可能ですが、費用がかかるという面もあります。

メールマガジン配信はASP型が良い?オンプレミスとの比較について

メール配信のサーバーの仕組みとは?

メール配信のサーバーの仕組みとは?

メールでは一般的に、受信と送信がそれぞれ別のサーバーソフトによって管理されています。
メールサーバーを構築したり運用したりするためには、まずメールサーバーの仕組みと、SMTPサーバー・POP3(IMAP)サーバー・DNSサーバーそれぞれの役割をきちんと把握しておくことが必要です。

メール配信システムは、メールの送信(SMTP)・受信(POP3・IMAP)それぞれのサービスを提供するサーバーで構成されています。
これらのサーバーの連携のなかに、配送先のサーバーの住所を調べる「DNSサーバー」も関わっています。

それぞれの単語を詳しく見ていきましょう。

メールの配信を行う「SMTP」

SMTPは、一言で言うと『メールを届けるための仕組み(手順)』のことを指します。

メールを作成し、送信ボタンをクリックすると、メールを送信した端末はSMTPに従って、サーバーとのやりとりを開始します。

サーバーはメールを受け取った後、DNSサーバーへと送り、宛先の配信先(IPアドレス)を特定した後、相手のサーバーへとメールを配信します。

この一連の流れを受け持つのが、SMTPの役割です。

「DNSサーバー」でIPアドレスを検出

DNSとは、Domain Name Systemの略です。DNSサーバーは、ドメイン名を元に、IPアドレスを検出する役割を担っています。

郵便の仕組みで例えると、東京都新宿区のような住所がドメインだとすれば、その住所を担当する郵便局と、郵便局の住所を調べるのがDNSサーバーの役割です。

また、DNSサーバーには、IPアドレスが他のパソコンや携帯端末と重複しないように管理する役割があります。メールシステムの中では欠かせない機能と言えるでしょう。

私書箱にメールを保管する「POP3」

POPは、Post Office Protocolの略です。POP3とは、郵便で言えば「私書箱」と捉えるとわかりやすいかもしれません。私書箱からメールを取り出し、改めて自宅に持ち帰るようなシステムです。

メールサーバーにメールが届いた後に、届けられた端末にメールデータをダウンロードするのが特徴です。

POP3を利用すると、サーバーに接続できないオフラインの状態でもメールを見ることができます。

サーバーにメールを保管する「IMAP」

IMAPとは、Internet Message Access Protocolの略です。POP3とは大きく異なり、サーバー上でメールを管理するという特徴があります。

これにより、社内PCでダウンロードしたメールを、社外や自宅でも閲覧することが可能です。

しかし、サーバー上のデータを消してしまうと、メールは保存されていないので確認できなくなるという注意点もあります。

POP3とIMAPをどのように利用するかは、メールサーバーを構築する上での大切なポイントと言えるでしょう。

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まとめ

メール配信サービスは、ASP型とサーバー導入型の2種類があり、それぞれ特徴があります。

ただし、費用の面については圧倒的にASP型に軍配があがるため、ASP型を導入する企業が増えている傾向にあるようです。お試しであれば、初期費用や準備があまりかからないASP型の方が良いかもしれません。

長期的に考えるなら、サーバー導入型にも大きなメリットがあるでしょう。どちらを導入するのかは、自社のビジネスモデルや戦略によって検討することをおすすめします。

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