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今だからこそ知っておきたいSMS配信とは?

掲載日:2019年6月26日更新日:2024年2月22日

到達率が高いといわれるSMS配信。年々SMS配信を利用する企業が増えています。SMS配信とは何か、どのようなシーンで利用されているかについて解説します。

SMS配信とは

SMS配信とは、SMS(ショートメッセージサービス)を使って一斉配信を行うことです。SMS(ショートメッセージサービス)は、電話番号を利用し70文字程度のメッセージを送ることができる携帯電話の機能です。

まだスマートフォンがなかった時代から続いている古い機能です。現在はLINEなどをはじめとするコミュニケーションアプリの台頭により個人で利用は少ないのが現状です。

※キャリアの長文メッセージに対応しているSMS配信サービスの場合、670文字まで送信が可能です。

2015年から2018年でSMS送信数は約7倍

ミック研究所が2017年に発表した「爆発的な拡大が予測されるA2P-SMS市場」によると、2015年を基準として2018年でSMS送信数は約7倍、2021年には24倍になると予測されています。

急成長の要因として考えられるのは、一斉配信が可能なこと、本人認証・督促などに活用できること、コールセンターからの電話料金や人件費、郵送費と比べるとコストを抑えることが可能だということです。

参考:図1.A2P-SMS配信数と増加率

SMSとメールの違い

電子メールと違い、SMSは電話番号でメッセージを配信することができます。メールアドレスは変更されることが多いですが、電話番号は長く使用されるケースがほとんどなので本人に届きやすい配信方法です。そのため、年々SMS配信を利用する企業が増えています。

企業利用はSMS配信サービスの導入が不可欠

SMS配信は、個人で送信する場合は携帯電話やスマートフォンから送信します。1日のSMS配信数の上限は200件と決まっているため、多くの人に配信するにはとても時間がかかりますし現実的に難しいでしょう。企業でSMS配信を利用する場合には、SMS配信サービスの導入が必要不可欠です。

SMS配信の仕組み

メールなどのパケット通信と違い、 SMS配信は回線交換ネットワーク上で通信をおこないます。そのため、災害などに強い通信回線になります。

そのため、各企業・医療系団体・自治体などで緊急時の連絡手段として採用されているケースが多いことが特徴です。

受信拒否をしていた場合も送信済みになる

SMS配信はメールと違って受信拒否をされていてもエラー通知が届きません。電話番号だけで送信できますが、送信後は「送信済み」の扱いとなります。

SMSの再活用術については、「今だからこそ知っておきたい!SMSの再活用術」をご一読ください。

SMS配信の主な機能

  • 属性差し込み
  • URLクリックカウント機能
  • URL短縮機能
  • 長文対応
  • 配信レポート
  • SMS認証

※SMS配信サービスにより、利用できる機能が異なります。

到達率はほぼ100%!SMS配信の特徴

SMS配信は到達率が高いといわれています。それだけではなく下記4つの特徴があります。

  1. 電話番号で配信できるため届きやすい
  2. 一般的にSMS広告はあまりないため、開封されやすい
  3. アプリ不要(標準機能)
  4. 発信費用がかかるので、迷惑メールがあまり届かない

詳しく見ていきましょう。

1.届きやすい

メールと違い、SMS配信の到達率は約99%と言われています。それは、変更しやすいメールアドレスと違い、電話番号は長く利用されるからです。

参考:Casting solution service SMS配信サービス
【SMS活用編】第10回 メルマガよりも効果的なSMS。電子メールと比較してポイントを紹介

2. 一般的にSMS広告はあまりないため、開封されやすい

スマートフォンが普及し、誰でも手軽にインターネットを利用して情報を簡単に得られる時代です。メールやWEBサイトなどたくさんの情報に溢れているため、届けたい相手に情報を届けられていないということも少なくありません。

しかしSMSの場合、メールと比べて流通量が多くありません。そのためメッセージが埋もれてしまい読まれないということはあまりありません。

受信者の目に触れやすいため、開封率が高いことが、SMSの特徴です。

3.アプリ不要(標準機能)

どの携帯電話やスマートフォンでも、標準機能でSMSが利用できます。そのため新たにアプリをダウンロードする必要もありません。

4.発信費用がかかるので、迷惑メールがあまり届かない

メールとは違い、SMS配信は発信者に費用が発生します。そのため、メールと比べると迷惑メールが少なく、受信者の目に留まりやすいのが特徴です。

SMS配信の活用例とは?

SMS配信の利用シーンについて紹介します。

  1. 本人確認
  2. 重要な通知
  3. 業務連絡
  4. コールセンターなどの補完ツール
  5. プロモーション

SMS配信の利用シーンはユーザーへの通知

SMS配信は個人ではなく、企業からユーザーに向けた通知で使われることがほとんどです。

例えば金融機関では、ローンの引き落とし日のリマインドや、引き落としができなかった際の督促で利用されます。

また、WEBサービスに登録した際の本人確認の手段としてSMS配信を利用されているケースがあります。

SMS配信の導入ケースは?

A社:修理の呼び出しにSMSを利用

時計の修理完了時の呼び出しを従来の電話からSMSに変更。電話で発生していたつながらかった場合の折り返し対応や、口頭伝達によってエビデンスが残らずトラブルになるケースがSMSの利用によってなくなり、修理作業に集中できるようになった 。

B社:本人確認にSMSを利用

マッチングアプリ利用者の本人確認にSMS認証を導入。これまで免許証や保険証などの提示をしてもらい、担当者が目視で確認していたため承認までに時間がかかっていたが、SMSの利用によって承認までの時間を短縮することができた。

※携帯電話の購入時には、原則として運転免許証・健康保険証・パスポートなどの本人確認をする書類が必要になるので、購入時点で本人確認が完了しています。さらに、SMS認証を利用しパスコードを入力してもらうことで本人確認できるからです。

C社:督促をSMSで配信

インターネット通販の支払いがされていない顧客に、SMSを利用して支払いを督促することで、コールセンターの人件費の削減につながった。

滞納者に対する督促ソリューションは、「滞納通知システム」をご覧ください。

SMS配信サービスの選び方

SMS配信サービスを選ぶ2つのポイントを紹介します。

  1. 接続方法
  2. 配信本数

SMS配信の接続方法には「国内直収接続 」と「国際網接続」があります。「国内直収接続 」は、NTTドコモ・au・ソフトバンク等の国内キャリアと直接接続してSMS配信をする方法です。国内のキャリアを経由しているため、メッセージの到達率が高いというメリットがあります。

「国際網接続」は、海外の回線網を使用し日本の携帯電話にSMS配信をする方法です。海外の回線網を使用するので、送信にかかる費用が安く抑えられるというメリットがありますが、一方で海外からのSMS配信を受信拒否に設定している方もいるため、国内直収接続と比べて到達率が低いというデメリットもあります。

配信本数は、SMS配信を何通送るかによって利用料金が変わったり、個別での見積もりが必要なケースがあります。あらかじめ想定する配信数・配信回数を見積もっておくとよいでしょう。

SMS配信サービス一覧

SMS配信サービスをまとめました。APIを利用して既存システムと連携することで、配信履歴を残すといったことも可能です。

AIX Message SMS

SMS送信サービス からでん

SMS LINK

accrete

Media SMS

まとめ

ビジネスにおいて、SMS配信を活用する企業は年々高まっています。電話番号だけで配信ができるため、メールアドレスのように聞き間違えてしまう、入力間違いをしてしまうということも少なく便利です。

メールとは違いSMS配信に費用はかかりますが、高い到達率・開封率を考えると重要な内容はSMS配信を利用するとメリットが大きいのではないでしょうか。