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インフルエンサーマーケティングとは?有名人の「口コミ」の力

掲載日:2017年10月4日更新日:2024年2月22日

「インフルエンサー」という言葉を聞く機会が増えています。ソーシャルメディアが発達する中で、個人が他者に強い影響力を持つ可能性が広がっているのです。今回は、そんなインフルエンサーを活用した「インフルエンサーマーケティング」についてご説明します。

インフルエンサーとは何者か?

「インフルエンサー」とは、社会的に強い影響を持つ人を意味するマーケティング用語です。 インフルエンサーが従来の「有名人」と異なるのは、マスメディアではなくソーシャルメディアで影響を及ぼしていることです。

たとえば、「ホリエモン」として知られる堀江貴文氏は、2017年9月現在でTwitterのフォロワー数283万人超。Twitter以外でも、オンラインサロン、メルマガなど多方面に自らのメディアを持ち、人気を集めています。

また、モデル・タレントでもあるローラ氏は、Instagramのフォロワーが4600万人を超えています。Instagramで紹介したファッションアイテム・食べ物の売れ行きがアップするなど、主に若い女性層に高い人気を誇っています。

他にも、ただの一般人がファッションや手料理をInstagramにアップし続けた結果人気者になったり、Twitterのつぶやきが共感を集めて数十万人~数百万人レベルのフォロワーを集めたりするケースもあります。

一つの投稿が数十万人や数百万人もの人に見られていると考えると、その影響力の強さは計り知れません。

インフルエンサーを利用したマーケティング施策

インフルエンサーの影響力を、商品広告に利用するのが「インフルエンサーマーケティング」です。

企業が直接広告を流すのではなく、インフルエンサーに商品やサービスの感想を投稿してもらいます。インフルエンサー経由で、フォロワーを中心に購買意欲を喚起する戦略がインフルエンサーマーケティングとなります。

インフルエンサーマーケティングのメリットは、単に数多くの消費者にリーチできるだけではなく、インフルエンサーに対するフォロワーの共感性を利用できる点にあります。

インフルエンサーがただ商品・サービスの感想を投稿するだけでなく、フォロワーからのリプライ(返信)に答えることができます。インフルエンサーの得ている高い「信頼」を、インフルエンサーが使った商品・サービスのクオリティへの「信頼」に転化させられるのです。

インフルエンサーマーケティングの注意点

インフルエンサーマーケティングには、3つの注意点があります。

第一に、フォロワーが多ければインフルエンサーになれるわけではありません。前述の通り、フォロワーの「共感」「信頼」が何より重要です。ただフォロワーの量が多くても、結びつきが弱ければ意味がありません。

第二に、「ステマ」に気をつけなければいけません。「ステマ」とは「ステルスマーケティング」の略で、インフルエンサーが広告・宣伝行為であることを隠して、中立的であるかのように装うことです。 ステマはフォロワーや消費者を欺く行為であり、会社もインフルエンサー自身も強い非難を受け、信頼を失墜させてしまします。

第三に、フォロワー層と商品の購買層がマッチしていないと、意味がありません。インフルエンサー自身も「よく分からない広告行為に荷担した」と見なされて人気を落とします。お互いにWin-Winとなるようにインフルエンサーを選ぶ必要があります。

インフルエンサーとは、ソーシャルメディア時代におけるニュータイプの「有名人」です。影響力と拡散力が強い一方で、すぐに人気を落としかねない「危うさ」もあります。マーケティング施策に活用したいのであれば、負の側面への気配りが重要です。