―スパイラル®導入後、どのような効果がありましたか?
まずは「Showcase®」のスピーディーな事業立ち上げが実現できました。スパイラル®は、すでにあるアプリケーションを部品のように組み合わせながら、素早くプロトタイプを作ることができます。もし仮に自分たちですべてを開発していたら、最初の型ができるまで2年から3年はかかっていたと思います。
「Showcase®」は2019年にリリースしましたが、その後、新型コロナウイルス感染症の拡大にともなう動画配信ニーズの高まりにあわせて急成長することができました。もしスパイラル®がなかったら、この大きな経営環境の変化に対応しきれなかったのではないかと思います。
―スパイラル®導入によって、納品までのリードタイムや開発工数に変化はありましたか?
「Showcase®」は、なんでもできるオーダーメイドサービスではなく、決められたサービス内容の中から、必要なものをチョイスするパッケージ型のサービスです。そのため、お客さまの方も希望を絞りやすく、要件が確定するまでの時間を半分近くに短縮することができました。
開発工数の面でも余裕が生まれています。「Showcase®」提供にともなうスパイラル®の設定はフォーマット化されていて、お客さまに必要な項目を選んでいただくと、それにあわせてすぐに環境を構築できる体制を整えています。開発部門に負担がかからないので、「Showcase®」以外のオーダーメイド案件が発生しても、余裕を持ってリソースを割くことができています。
プロトタイプをスピーディーに構築でき、技術的なサポートも受けられる。SPIRAL®は、新規事業開発のスピードアップに大きく貢献してくれた
―今後の展望や取り組みについてお聞かせください。
今、動画配信に関して新たに生まれつつあるニーズが「課金」です。これに対応するために、決済サービスを提供する「PAY.JP」とスパイラル®のAPI連携を行いました。決済機能付きの動画配信など、「Showcase®」の新たなサービス機能の提供を検討しています。すでにプロトタイプは完成しているので、リリースに向けて開発を進めていきたいと思います。
―パイプドビッツのサポートの内容や体制はいかがでしょう?
「Showcase®」、および課金機能のプロトタイプ開発では、パイプドビッツの方にも開発に入っていただきサポートしてもらいました。日々の開発や運用における相談ごとにも丁寧に対応いただき、大変助かっています。今後は社内にスパイラル®の運用を行うチームを設けようと思っているので、そちらへの教育についても相談に乗ってもらえたらと思っています。
―最後に、新規事業開発にスパイラル®を活用するメリットを教えてください。
ゼロから新サービスを作るとなると、完成形を具体的に共有できないために、「それって本当に売れる?」「そんなニーズある?」ということになりやすいのではないかと思います。スパイラル®があれば、Webインターフェースで動くプロトタイプを、すぐに開発することができるので、社内はもちろん、お客さまにとってもサービスの完成形がイメージしやすくなります。新規事業開発のスピードアップや、サービスのブラッシュアップに大きく貢献してくれるのではないかと思います。