―SPIRALをお知りになったきっかけをお聞かせください。
私たち同様に海外へボランティアを派遣する団体から、ICYEジャパンへ転職してきたスタッフにSPIRALを紹介してもらいました。デジタル活用の知識や運用事例をアドバイスしてもらいながら、ツール選定を行っています。
―ツール選定では、どのような要素を重視しましたか。
自分たちの業務やプログラムの内容にあわせて簡単にカスタマイズできること、また、わからないことがあってもサポートいただけることがポイントでした。
初期のシステム全体構築はパイプドビッツ社にお任せするとしても、運用開始後にプログラム内容の登録や修正対応は必ず発生しますし、その他画面の微修正なども頻発する可能性があったので、この辺りはできるだけ自分たちで対応したいと考えていました。ただ、我々はこういったシステムやITに詳しいわけではありません。そのため、比較的簡単に操作できること、システムの運用や操作についてサポートいただけることは重視していました。
予算も限られていましたが、プログラムの質を向上させていくこと、業務のパンクを防ぐことを考え、将来的に有益な投資であると判断してSPIRALの導入を決定しました。
―システムの構築はどのように進捗しましたか。
私自身、プログラム参加者の申し込み管理にはどのようなシステムが必要になるのか、どんな機能があればいいのか、具体的なイメージが湧いていなかったので、パイプドビッツ社の担当の方とお打ち合わせさせていただく中で要件を整理していきました。
例えば、当時の業務フローの中で一番負担になっていた、参加者とのコミュニケーションについてご相談したところ、システム上でメッセージのやり取りができ、かつその履歴が確認できる機能をご提案くださり、搭載を決めました。
この要件整理をきっかけに、日頃の業務フローや社内の情報整理をしなければいけないことに改めて気づきました。「人」が対応すべきこと、逆に「システム」に任せたほうが良いこと。業務の内容に応じてどちらがいいのか、システムの導入を機に一つひとつ考えるようになったのは我々の中での大きな変化です。
―SPIRALで構築したシステムについて教えてください。
今回は、プログラム参加者用と事務局用、それぞれのマイページを作成しました。特にユーザー側である参加者用のマイページはわかりやすくすることを心掛けており、申込フォームの内容は常に確認し、随時カスタマイズしています。
事務局側では、プログラム参加者の申込内容や、ビザの書類などをシステム内で管理できるようになっています。プログラム参加者へ連絡する際にすぐ過去の履歴を確認できるので、管理と連絡の業務ツールを統一できたことはとても高く評価しています。