―SPIRALで構築した会員管理システムの成果はいかがでしょうか。
入会申請から、登録情報の照会・変更申請、メールマガジン配信登録などをすべてWebサイトから会員自身で行えるようにしたことで、我々が手作業でやっていた事務対応はゼロになりました。退会だけは押印の関係で、スパイラルで手続きが完結するわけではありませんが、申請だけは行うことができます。手続きは会員がマイページ上で自身の情報を操作すると、それがそのままデータベースに直接反映されるので、反映までに要していた時間も無くなり、常に最新の情報が確認できるようになっています。会員自身が最新の情報を照会できるようになったことも、大きな成果です。
参加する部会・WGの登録・変更や、メンバー確認もすべてマイページからできるようにしました。今までは問い合わせいただかないとご案内が難しかったことも、マイページを見ていただければ完結しますので、会員・事務局双方にとって大きな効率化となっています。
また、メールマガジンの配信もSPIRALで行えるようになったことで、それまで抱えていた誤配信のリスクや、スパム判定されてしまわないかといった懸念からも解放されました。ExcelやOutlookなどに散らばっていた情報が、SPIRALという同一のプラットフォームの中で安全に一元管理できるようになったことも大きな成果です。
加えて、入会金に関する対応において、入金が確認できない場合は一定のタイミングで催促メールを自動配信するようにしました。今までは人の記憶に頼っていたので、未入金や誓約書の未回収などの不備が度々発生していたのですが、システムが対応のサポートをしてくれるようになり、事務局側のヒューマンエラーの防止にも役立っています。
兎にも角にも、年間500時間かかっていた会員管理の事務作業と会員からの照会対応が、SPIRAL導入後に大幅に削減できたことは大きな効果です。会員数が増加する中で、もしSPIRALを導入していなかったら…と考えると、少し怖いですね。
会員向けマイページ(イメージ)
管理者向けマイページ(イメージ)
―SPIRAL及びパイプドビッツについての評価をお聞かせください。
SPIRALは柔軟なデータベース機能を基盤に、顧客ニーズに合ったシステムを構築できるのが魅力ですね。システムに業務フローを無理に合わせるのではなく、業務フローに合ったシステムを構築したいと考えていた我々にとって、最適なツールだと思います。
一方で、業務フローをシステムに落とし込むには、そのフローだけでなく我々協会の組織のことを理解していただかなければできないことです。妥協せず、密にコミュニケーションをとり続けてくれたパイプドビッツ社の方々だからこそ、ここまで成果を上げるシステムができたのだと思います。
ちなみに、システム運用開始時に会員向けにオンライン説明会を開催したのですが、マイページの操作方法など技術面における説明は営業担当の方が登壇して案内してくださいました。システム構築だけにとどまらず、フォローアップも含めてプロジェクト全体を一緒に進めてくださるところが、パートナーとして本当に心強く、ありがたいです。
風力発電に関する国内外の情勢が目まぐるしく変化する中で、当協会の活動や組織体制が今後変化していく可能性も十分に考えられます。SPIRALはそういった変化にもフレキシブルに対応できるプラットフォームですので、今後も長くサポートをいただきたいと思っています。