―新型コロナウイルス感染症(以下、コロナ)の感染拡大を機に展示会の来場管理のためにSPIRALを導入したとのことですが、以前の方法にはどのような課題があったのでしょうか。
稲森さん(以下、稲森)弊社の展示会は完全招待制なので、以前から来場希望者には入場券をお渡ししています。以前の入場券は、展示会の概要を印刷所で刷ったカードに、来場予定者の店名や個人名を搭載したバーコードを自社のプリンターで印刷したもの。ただ、店名までしか情報を入力していないことも多く、この方法ではコロナ感染防止策として行政が求める来場者の名前や連絡先などの情報を管理することができなかったんです。そこで、何か入場の管理ができるシステムがないかと調べている時に、SPIRALを発見しました。相談したら、「就職セミナーの入場管理システムは作った経験がある」とのことでしたし、他社よりもシステムの制作費もデータ管理費も安かったのでお願いすることにしました。
―展示会の準備や当日の運営で、他に困っていたことはありますか?
稲森以前は、入場券の準備や管理にかなり手間がかかっていました。展示会の開催2カ月前から入場券の印刷用にスタッフが1人ついていましたし、展示会当日も入場券のバーコードを読み込むために、バックヤードにスタッフが1〜3人常駐している状態でした。
安尾さん(以下、安尾)運営に関しては、商談メモの共有にも手間がかかっていました。SPIRALの導入前は、商談内容は4枚複写の紙に出展者が手書きしていたんです。4枚のうちお客様にお渡しする分、出展社の控え以外を回収していました。弊社の社員6人くらいで約250社分のブースを開催期間中2~3回回収に歩き回るなど、かなり手間でしたね。開催期間中で回収しきれてなかったものが後で郵送やメールで送られてきたりもしていました。メモは、トータルで1000枚弱。弊社の発注担当部署がそのメモを見ながら発注作業やサンプル手配をしていましたが、手書きなので作業が煩雑で、情報不足のこともあったようです。
―それは大変でしたね。
稲森また、展示会では弊社の営業担当も機械の販売をするのですが、その売上の集計も各自が電卓で計算していたんです。ミスは出るし、時間もかかり、営業活動に専念できないのでどうにかできないかと思っていました。