―SPIRALを知ったきっかけをお聞かせください。
インターネットで検索して情報を収集しました。WordPressをベースに、情報発信を目的とした会員サイトが構築できるサービスを探したところ、最初にSPIRALが候補に上がりました。「WP Member Login by SPIRAL」という、会員サイト構築に役立つWordPress公式プラグインを開発・提供されていることに加え、これまでの制作実績やセキュリティ体制も問題ないと考え、ご相談することにしました。
―SPIRAL導入では、どのような機能を必要としていましたか。
当初は手探りの状態であったため、パイプドビッツ社とのお打ち合わせや自社で調べていく中で、会員サイトに必要な機能を洗い出していきました。
会員登録、ログイン機能、メルマガ配信機能や会員限定で閲覧できるコンテンツの設定はもちろん、WordPressで構築している弊社の既存Webサイトに合わせるため、デザインの自由度も重視していました。また、会員向けにお知らせする情報には、弊社の新しい技術に関する内容も含まれるため、会員登録希望者から同業他社の方はご遠慮いただく(ブロックできる)機能も必要でした。
さらに、お客様がコンテンツごとに「いいね」ができる機能も欲しかったんです。「誰が」「どのコンテンツ」に興味をお持ちなのか計測し、今後のコンテンツ制作や技術開発に活かしたいと考えていました。パイプドビッツ社にご相談したところ、「いいね」機能はSPIRALにて実装しつつ、お客様の閲覧履歴の把握に関しては「SPIRAL Webのあしあと」(以下「Webのあしあと」)というオプションサービスで実現できる旨ご提案いただきました。Webのあしあとはいわゆる簡易版MAツールですが、これによりお客様の興味の度合いや人気のあるコンテンツ記事を把握することが可能となりました。
―他社ツールとの比較検討は実施されましたか。
Webのあしあとに関しては、他社サービスとの比較検討を実施しています。他社のMAツールはかなり豊富な機能が揃っていたのですが、パイプドビッツ社とのお打ち合わせを重ねる中で、会員サイトで実現したいことと、そのために必要な機能を絞って構築していくこととなり、まずは最低限の情報収集が可能なWebのあしあとを採用するにいたりました。
―SPIRAL導入の流れをお聞かせください。
ネモフィラ社(パイプドHD株式会社のグループ企業)にご協力いただき、WordPressで構築した弊社の既存のWebサイトと、会員情報を管理するSPIRALをプラグインで連携することで会員サイトを構築しました。さらにSPIRAL上の会員データベースと、Webのあしあと上のユーザーデータベースをつなぎこみ、お客様情報とその行動履歴を一元管理できるよう設定していただきました。ネモフィラ社のご担当者様には、弊社から細かい要求をせずとも要望を汲み取っていただき、アウトプットイメージも双方に認識の齟齬はほとんどありませんでした。
会員サイトの構築からスコアリング等の各種設定が終わるまで、約4カ月ほど。今回スムーズに導入が進んだ要因として、ゼロから会員サイトを構築するのではなく、SPIRAL内でパーツを組み合わせていくような進め方だったことが大きいと思っています。また、運用中だったWordPressをそのまま利用できたことも良かったです。