―貴社の業務内容についてお聞かせください。
1991年に創業した当社は「コンシューマー・ファイナンス・サービス」をテーマに、主にクレジットとキャッシングサービスを提供しています。Webを中心とするビジネスモデルによって多角的な金融サービスをお客様にお届けしてきました。現在は、クレジット部門にスパイラル®を導入し、活用しています。
―スパイラル®のご利用状況を教えてください。
当社はご契約していただいている加盟店様の商品を購入されるお客様へ、割賦取引サービスを提供しています。このクレジット契約はこれまで、すべてのフローに紙の書類を使っていました。この度、一連のフローの中で、お客様のクレジット申し込みから口座引落の決裁までのフローをWeb上で行えるようにしたのですが、このシステムにスパイラル®を使用しています。
加盟店様を通してお客様とクレジット契約を結ぶ際には、従来は申込用紙に記入いただいていましたが、この作業をタブレットなどの画面で入力できるようにしたシステムです。必要事項はその場でフォームに入力していただき、印鑑の代わりにタブレットの画面上でサインをしてもらいます。サインは画像データとして、その他のデータとともにデータベースに格納されます。また、申し込みと同時に確認メールが送信されるなどの機能もあります。
お申し込み情報の管理画面。「サイン」も確認することができます。
―スパイラル®の導入前は、どのような運用をしていましたか? また、その時はどのような課題がありましたか?
今回のシステムは2015年4月半ばから稼働しています。それまでは、クレジット申し込みのすべてのフローを書類で行っていました。現在でも、社内での一部の作業フローで書面でのやり取りは残っていますが、業務効率化という面では大幅に改善されています。
今回のシステム導入は主に、加盟店様の作業を電子化することが目的でした。ただ、訪問販売などを行っている加盟店様では、どうしても紙の契約書が中心になります。このため、書類での手続きを希望される加盟店様もいるので、あえて書類のフローも残しています。
しかし、書類だとどうしても、整理や保管など手間の問題の他、セキュリティ上のリスクが高くなってしまいます。特にブースや小規模店などではリスクと負担が大きくなります。電子化することでこうした課題を解決できると考えました。
―今回のWebシステムにスパイラル®を選んだ理由は何ですか?
システム開発に際し、今回は3社から見積もりを出していただきました。その中でスパイラル®は、費用とセキュリティ、さらにシステムの汎用性などを総合的に判断して選びました。また、パイプドビッツさんの取引先に金融機関や公官庁も多いことを知り、そうした面も決め手になりました。特に、金融庁とお取引があったのが大きかったですね。