セミナープレゼンターの役割は、誰も傷つかない“勘違い”をさせること

掲載日:
2017/11/17
更新日:
2019/05/10

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いきなり個人的などうでもいい話を。

元来、私は大勢を前にしてしゃべることがあまり苦ではありません。 小学生の頃は放送部で、昼の放送などマイクやカメラ越しに話していました。そういえば卒業アルバムにも「将来なりたい職業」にしっかりアナウンサーと書いていました。

大学時代はアルバイトで野球場やコンサート会場内でアナウンスなどをしていました。そういう流れもあって、古くからの知人や社会人になってから会社の同僚などから、結婚式や二次会の司会を頼まれることも多くあります。(私自身は独身ですがw)

そして何の因果か、(元々そういった仕事をするために入社したわけではありませんでしたが)パイプドビッツに入社し12年目、これまでずっとスパイラル初心者ユーザー様向けセミナーを運営し、自らプレゼンを務めてきました。

今回は、特にお客様相手の自社サービスセミナーでプレゼンする際の、私なりのポイントをお話ししましょう。

聴講者のリテラシー・理解力には差がある

まず、セミナーにどういった方々に参加・聴いて欲しいのかターゲットを決めると思いますが、参加者全員に内容を理解してもらう・満足してもらうなんてことは不可能です。

同じ目的でセミナーに参加していても、聴講者のリテラシー・理解力には差があります。

プレゼンする側はあれやこれや内容を盛り込もうとしがちですが、盛り込み過ぎるとプレゼン中に路頭に迷います。聴講者側も「結局何が言いたいんだ?」となります。

逆に抽象的な内容ばかりでも失敗します。 聴講者側全員が、プレゼンする側が、共に大喜びなんてことはないということです。そこは割り切って内容を吟味しましょう。

スライドは「見せる」もの。「読ませる」ものにあらず

プレゼンするにあたり、スクリーンに映し出すスライドを作成すると思います。たとえば、スクリーンの大きさや会場の諸条件によって、色使いや文字の大きさを工夫して「見やすさ」は当然追求しなくてなりませんがここでは2点挙げておきます。

まず、大原則として、聴講者に「読ませるスライド」はダメです。プレゼン原稿がそのままスライドに載っているなんていうのは最悪です。なぜなら、スライドに映し出されている文字を読めばわかるのであれば、プレゼンターが必要ないからです。

それから、伝えたいメッセージが複数ある場合はスライドを分けた方がわかりやすいし話しやすいはずです。 “1スライドに1メッセージ” これが基本です。 ポイントとなる部分のみスライドで出して、プレゼンで掘り起こしていった方が聴講者側もメリハリがついて聴きやすいはずです。

プレゼンは、「朗読」ではない

スライドとは別に、プレゼン原稿を作っておく方も多いと思います。 “原稿を見ながらプレゼンするよりも、見ないでプレゼンした方が聴講者には何倍も意図が伝わる” などという話も聞きますが、自信がない方は作っておいた方が当然安心です。

極端に原稿を丸暗記しようとする方もいますが、そんな必要はありません。無理をするぐらいなら原稿を用意した方がいいです。 ただ、一言一句あまり原稿に捉われ過ぎると、不測の事態が起きたときに対処できなくなります。

要は、原稿をただ読むのではなく、あくまで自分の言葉で話そうとする(話しているように見せる※後述)ことです。

ちなみに、私はどうしても伝えたいキーワードだけメモしておく程度。原稿を作ったことはほとんどありません。

リアルの強みを生かす

動画で一方的に見せるのではなく、リアルのセミナーにおいて強みなのが、 「聴講者の顔や様子をうかがえる」 ということです。

少し慣れは必要ですが、場数をこなしてくると聴講者の顔や様子をうかがいながらプレゼンできることです。

例えば、あるポイントで聴講者の顔を見てみると理解できていない人が多そうという場合、そのポイントを繰り返し話してみる、少し違う切り口で説明してみるなどできます。 さらに、声のトーン・スピード・大きさなどを変えたり、身振り手振りなどのアクションをつけるなど、自然とできるようになります。

誰も傷つかない“勘違い“

これが最大のポイントといえばポイントですが、 「堂々と自信を持って(いるように演じて)プレゼン」 しましょう。

プレゼンする側が不安げにしゃべっていたら、聴いている側も「いま言っていることは本当か?」と余計な疑念を持ちます。

たどたどしく、自信なさげに話すのはNGです。 前段のポイントを押さえながら、聴いている側に 「何かいいこと話してくれている気にさせる」「理解できたような気にさせる」「やってみたいと思わせる」 雰囲気を作ることが重要です。

いい意味で聴講者を“勘違い”させてしまうんです。 私のセミナー終了後のアンケートで、 「自分で設定できるか半信半疑だが、やれるような気がしました」 「●●機能はなんとなく役に立ちそうな機能なので使ってみたい」 「とりあえず会社に戻って、ログインしてみます」 といった声をいただくことがあります。

こういった方々は、おそらくセミナーの内容をあまり理解していません。しかし、セミナーに対しては満足してくれています。このように思っていただける方が多ければ多いほど、セミナーの目的は達成されていると考えます。

言葉は悪いですが、結局のところ1回のセミナーで聴講者に訴求できることはたかが知れています。 「できそう」「やってみたい」「いいことを聴いた」「おもしろそう」「役に立ちそう」「活用してみたい」「設定してみたい」と、“1つでも”、“なんとなくでも”、たとえ“勘違いでも”思ってもらえれば、プレゼンターとしての役割を最低限果たしているといえるのではないでしょうか。

セミナーの運営方法についてはポイントをお伝えしています。ご興味がある方はぜひお読みください。「大規模イベント運営のポイント~SBCF2017開催後記~

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