事例概要

～ 導入の経緯 ～

　人材派遣や業務請負、企業や自治体のBPO事業を展開するフルキャストは、自治体給付金事業の支援業務で利用しているデータ管理システムに対して、キャッシュの蓄積や同時アクセスによるデータ処理の性能および利便性に課題を感じており、「SPIRAL ver.1」を既に導入している取引先から勧められたことをきっかけに、「SPIRAL ver.1」の導入を検討しました。

実現したいことに合わせて、システムを組み替えられる拡張性の高さが、現状の管理業務の運用改善や効率化につながるだけではなく、ほかの業務や事業に活用および転用できる点に大きな魅力を感じていただき、ご採用いただきました。また、開発における知見の共有や親身になって並走してくれるスパイラル担当者の安心感を導入の決め手として挙げていただきました。

～ 給付金申請管理システムの概要 ～

　本システムは、自治体の住民から届く給付金申請情報をWeb上で閲覧および更新できるデータ管理システムです。利用するオペレーターが直感的に使える操作性を念頭に、必要な機能に限定したシンプルなシステム設計にしています。また、誤入金や二重振込などにつながる人為的なミスを防止するために、申請者のデータを出力する際の抽出条件を画面上にフィルター表示する設定や、一度抽出したデータを再度抽出できない仕様とし、進捗ステータスを誰でもわかるようにするなどの仕様も組み込んでいます。業務プロセスを想定して必要な機能や仕様に設計できるSPIRALの優位性をご活用いただいています。

～「SPIRAL ver.1」導入効果 ～

（１）給付金の管理作業を効率化

　システムが順調に稼働することで、滞りなくスムーズに給付金管理を遂行できるようになり、導入先の自治体の信頼感につながりました。

（２）実務作業の教育コストを軽減

　オペレーターが迷わず使える直感的な操作性により、オペレーターへの研修の実施やマニュアル作成の必要がなく、実務作業における教育コストを軽減できました。

　フルキャストは、BPO事業のさらなる充実、拡大を図るうえで、このたび開発したシステムを基に、ほかの給付金事業にも展開していくことを検討しています。一から開発するよりも開発時間や費用を抑えられ、「SPIRAL ver.1」の可用性の高さを生かした自治体ごとのカスタマイズも可能になるため、「自治体のDX推進へのより一層の貢献」を今後の展望として、お話しいただきました。
　スパイラルは今後も、お客様の業務課題の解決に「SPIRAL」をご活用いただくことはもちろん、BPO事業における、お客様の顧客接点DXの強化を実現するための高セキュリティなデータ利活用環境を追求し、業務効率化、開発生産性向上に寄与できる安全・安心な開発プラットフォームの提供と、お客様に寄り添った課題解決型サービスの提供に努めてまいります。